2020年8月8日土曜日

フィリピンの新型コロナウィルス感染者数は東南アジアで最多に。そして、2020年4-6月のGDP成長率は-16.5%と、統計を始めて以来最悪の水準へ

 フィリピンの新型コロナウィルスの感染者数拡大に歯止めがかかりません…。

直近1週間の一日の感染者数の推移を見ても3,000人~6,000人台と既にインドネシアを上回り、東南アジアで最悪の規模になっています。

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そもそも、フィリピンの人口1億1,000万人はインドネシアの4割ほどになるので人口比で見るとぶっちぎりで最悪の水準です。


8月6日時点での累計感染者数は約11万人にまでなっています。欧米と比較するとまだマシなのかもしれませんが、東南アジアでは最多、また早くからロックダウンをしていたことを考えると、感染拡大に明らかに失敗している、といっていいかもしれません。


結果として、8月4日から、再び移動制限措置を厳格化しており、株価をそれに呼応するかのように冴えない動きを続けています。


そして、同じく8月6日にフィリピン統計局より2020年4月から6月のGDP成長率が発表されたのですが、前年同期比でマイナス16.5%とまさにぶっちぎりで悪い数字となり、四半期統計を開始した1981年以来最悪の数字となりました。ちなみにフィリピンの失業率は4月発表時点で過去最悪の17.7%となっており、もうとにかく最悪の経済状況となっています(苦笑


厳格な封鎖措置を継続していたので当たり前といえば当たり前なのですが、いざ数字でつきつけられると大変厳しいですね…。


この状況はここ数か月で劇的に改善することはなく、ある程度中長期的に捉えて対策を考える必要がありますね。ただ投資家の目線で見れば、仕込むには絶好のタイミングでもありますが、あまりにフィリピンの新型コロナウィルスに対する施策はうまくいっていないので状況は見極める必要がありそうです。

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