2020年12月27日日曜日

フィリピン人はバカばっかり!? フィリピン投資熱の裏に隠された不都合な真実を紐解く

フィリピン人と仕事のやり取りが多少なりともある人には同意を戴けると思うのですが、


「フィリピン人働かねえな、、、」


と私も色々な仕事のやり取りを通して感じてしまいます。


・人口ボーナス

・高い英語力

・英語圏を背景としたBPOとしての魅力

・OFW(overseas Fillipino Wokers)の外貨送金


などマーケットとしてのフィリピン不動産や株式投資に高いポテンシャルがあることは私も認めていますし、実際私も資産の多くをベットしています。一方でコロナ禍で改めて国力の脆弱性が浮き彫りになったり、新興国ならではのボラティリティーの高さに、私は一部の資産を米国株に変更したりリスクヘッジを行いました。


まぁその程度であれば「新興国あるある」なので、個人のリスク許容度の範囲で対処すればよいのですが、それ以前の問題として、


「フィリピンどうよ」


という点があるのも事実です。特にそれは、フィリピン国民に起因する部分が大きく、この辺を特に詳しくご紹介したいと思います。


◆フィリピン人は世界一バカ!?

いきなり刺激的なタイトルですみません、、、。私はフィリピンという国を愛していますし、資産の多くをベットしていて、「フィリピンの衰退」は私自身の人生を揺るがすレベルにまでコミットしているのであえて厳しい言い回しをしています。


以下は、「国際数学・理科教育動向調査」という世界中で行われている理数系の学力調査の最新結果となります。


このデータを見ると一目瞭然なのですが、フィリピンは小学生の「算数」「理科」ともにまさにぶっちぎりと言っていい最下位です。こう見ると、日本はなんだかんだ頑張っていますよね、上位はロシアを除くとシンガポール、香港、韓国、台湾、そして日本のアジア圏の国が占めています。かつて「ゆとり教育」が非難されたり、現在は経済力や国力の衰退が叫ばれつつも、日本の経済繁栄の基盤は「日本人の勤勉さ」「高い理数系の能力」が前提にあるのは明らかだと思います。


一方フィリピンは、、、もちろん脆弱な経済基盤、インフラ、教育制度などありますが、この数字と順位は「厳しい…」の一言です。

いくらマーケットが魅力的であっても最後は結局は「人」ですからね、、、。もちろん貧富の差が激しい国でもあるので、TOP層の教育水準は高いレベルにあると思いますが、それにしても国全体で教育レベルがボトムアップしていかないと、投資側面においても厳しい局面が早晩訪れるのでは、と思っています。そして、もう一つの不都合な真実です。


◆フィリピン人の高い英語力はもはや幻想?

3年ほど前の記事なので情報ソースとしてはかなり古いのですが、「フィリピン人の英語能力の低下」をしっかり伝えている記事があまりなくご容赦下さい。


記事によると、フィリピン人の大学卒業者のTOEIC平均点が630点、とのこと。この点数は、TOEICを主催しているiibcが正式に発表している日本人の平均スコアの523点よりははるかに高いのですが(※ちなみにこの資料ではフィリピン人の平均は713点になっています。一般的にTOEIC受験者は英語を一生懸命勉強しているので、その差で、スコアが違っているものと思われます)とりたてて高いわけでもなく、一般的に、BPOで必要なビジネス分野での英語力の850点以上には遠く及ばない結果となっています。

フィリピン人の英語でのスピーキング能力とこのTOIECでのスコアの乖離はまさしく、先ほどのTIMSS 2019とも少なからず関係があり、やはり、読解力や文法レベルなどの教育レベルが影響していることは間違いないと思います。

日本と同じく「英語学習」が盛んなお隣、韓国人のTOEIC平均スコアは678点もあり、実際フィリピンへの英語留学という意味では、韓国人と日本人が主なターゲットの中、韓国人留学生がTOEICスコアが低いフィリピン人先生に英語を習うという実にシュールな構図が生まれつつあります。

英語力の高さがフィリピンの経済ポテンシャルやビジネスマーケットとしての大きな要素であることは間違いないので、このまま、学力、英語力が低迷するようであれば、フィリピンという国やマーケットの魅力そのものの衰退に繋がる可能性が高い、と私は本気で心配しています。

そして、この2つの側面にプラスして、フィリピン国民の怠け癖などの国民性…、これはもうどうしようもないのですが、学力で劣っていても真面目で勤勉な国民性であれば、大いに挽回できると思っているのですが、「陽気で楽天的」な国民性が悪い方向に働くと、仕事は真面目にやらないくせに権利だけは声高に主張する、痛い存在になってしまいます、、、。私は個人的に嫌いではないのですが、ビジネスパートナーとしては、結構しんどい部分も多く、どうにかならないものか、と考えてしまいます。

自分の英語力を考えると偉そうなことは言えないのですが、この辺の改善はフィリピン政府に本当に頑張って欲しいです。一投資家として切に望みます。

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改めて教育は国の国力に直結すると強く思いました。日本も少子高齢化が叫ばれていますが、少なくても都内に住んでいる限りは、子供の教育熱はすさまじく、「お受験」に始まり、「受験戦争」熱は少なくても自分が子供のころよりはるかに高いですね。特に「英語教育」熱は顕著にかつてと異なるので、親もそれだけ日本という国の置かれているポジションを冷静に分析して、子供の教育をしているのだと思います。

私が直近読んで感動した本がこちらです。






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